サラダに欠かせないレタスですが、シャキシャキしていない歯ざわりだとガッカリ。
かといって、一日の食事で1玉を使い切るほどは食べられない。
数日が過ぎると、切り口は赤く変色してしまう。
保存が難しいと感じる方・そもそも保存ができないという方のために、今回はレタスの保存方法について紹介します。
また、野菜類全般にも応用できる、「成長点(せいちょうてん)」という保存の際のキーポイントもお教えいたします。
レタスの芯に爪楊枝?保存期間は?
レタスに楊枝を刺して保存する
裏ワザというほどではありませんが、とても便利で簡単で、効果がはっきり表れる、レタスの保存方法の一つをご紹介します。
季節にもよりますが、冷蔵庫で4~5日は全く問題なく、環境が良いと一週間程度は保存できます。
用意するものは、レタスと爪楊枝を3~4本。
たった、これだけです。
通常、レタスの底面に10円玉くらいの切り口があります。
この部分は、畑で栽培されている時、もう少しだけ茎が伸びて根につながっていた部分です。
ここに、3~4本の爪楊枝を「ブスッ」と差し込んで、完了。
簡単です。
爪楊枝は1本でも良いのですが、正確にある「点」を突いていないと効果を得ることができませんので、3~4本刺してみてください。
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成長点を正常に
実は、レタスのこの部分には「成長点」(「生長点」とすることもあります)と呼ばれる、生き物としての核があります。
成長点は、いわば司令塔の役目を持っていて、成長点が作用していると基本的に植物は生き続ける、死んだようにしおれてしまっても復活する、という性質があります。
レタスの場合はこの部分です。
仮にレタスの外葉が数枚千切れても、成長点が正常である限り、枯れずに育ちます。
栽培中に枯れてしまったように見えても、成長点が正常ならば、見事に復活します。
(なかなかそのようなレタスは流通しませんので、店頭でお目にかかることはないですが)
逆に成長点がダメージを受けると、どんな手を尽くしても、その植物はダメになってしまいます。
スーパーで売られている状態では、レタスはまだ生きていますし、生きようともしています。
そこでこの成長点を爪楊枝で破壊して、成長を止めるという保存方法です。
そうすることで、成長のためのエネルギーを使用しない、使用する量を極端に減らすことが可能になります。
結果的に現状維持ができる。
ということは保存期間が延びるという寸法です。
レタスの芯をくり抜いて保存するには?
こちらの方法も成長点の性質を使ったものです。
爪楊枝が成長点を破壊する、のであれば、こちらは成長点を持つ茎=芯そのものを取り除くという方法です。
芯の部分を4~5回、レタスの中心へ押し込みます。
(葉が痛みますので、あまり強く押さないでくださいね。)
その芯を軽く捻ると芯は簡単に外れて、葉だけが残ります。
芯があった部分には、水で湿らせた清潔なキッチンペーパーなどを詰めておいてください。
保存袋に収めて、出来るだけ空気を抜いたら、冷蔵庫へ。
ここで、少しご注意を。
レタスの95%は水分です。
水分が多いということは、傷みやすい・腐りやすいということです。
場合によってはすぐに溶けはじめる(ブヨブヨしてハリもツヤもない状態)ことがあります。
また、不衛生なので毎日詰めたペーパーを新しいモノに交換する必要があります。
2~3日はシャキシャキ・パリパリの状態を保てますが、早めの食べきりをお忘れなく。
レタスは常温保存できる?
先ほど紹介した通り、溶けやすい・傷みやすい条件が既に揃っているレタスです。
常温での保存はできないことはありませんが、あまりお勧めできません。
特に夏場はやめておいた方が良いでしょう。
水分をうまく供給してやればシャキシャキ感は残りますが、出来れば冷蔵庫での保存を。
爪楊枝刺しや、芯のくり抜きを行わない場合でも、保存袋に収めて冷蔵庫の野菜室にいれてください。
レタスは冷凍保存できる?
冷凍も可能です。
解凍は、自然解凍や電子レンジでの解凍はせず、細かくしてスープやチャーハンにそのままどうぞ。
自然解凍などの場合は水分が多く出ます。
それだけ栄養素も失われますし、見た目も食感もよろしくはありませんので。
レタスの保存にタッパーやジップロックは使える?
使えます。
使えますが、いくつかポイントがあります。
レタスなどキク科の植物は傷がついたり、千切れたりすると、傷の部分を空気から守るため、また害虫を寄せ付けないために、乳液のような汁を出してしまうことで、やや赤く変色します。
包丁やハサミで切らずに、手でちぎった方が変色しにくい性質があります。
変色する、ということは新鮮であるという証拠ですが、見た目があまり良くないので、千切る回数も少ない方が良いでしょう。
次に、袋の空気は十分抜いておきましょう。
仮に、全体的にブヨブヨし始めて色ツヤも悪くなったものは、もったいないですが、ゴミ箱へ。
ただし、切り口の変色だけの場合は、大丈夫です。
変色そのものは、毒ではありません。
万が一を心配する場合は、諦めて捨ててしまってください。
条件や方法によってはちゃんと保存できますが、2~3日で使い切るようにしてください。
数日で使い切る量だけをお買い求めになり、さっさと食べきりましょう。
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まとめ
「成長点」という植物の性質を活用した保存方法をご紹介しました。
水分が多い、ということは「美味しいレタス」の条件ではありますが、同時に傷みやすい条件でもあります。
上手に保存をして、栄養満点のシャキシャキレタスサラダもいいですね。
食事を豊かなものにして、すこやかにお過ごしください。
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