ベビーリーフ

ベビーリーフの栽培方法。室内でも収穫できる?

ベビーリーフの栽培方法。室内でも収穫できる?

ベビーリーフの栽培は室内で収穫できるキッチンガーデンとして人気です。

プランターを利用した栽培なら一年中新鮮なベビーリーフを手軽に楽しむことができます。

栽培方法や必要な道具、注意点、失敗しないコツなど詳しくご紹介します。

ベビーリーフを室内のプランターで栽培する方法

ベビーリーフは見た目の可愛さと栄養価の高さ、すぐ使える手軽さで人気の野菜です。

ベビーリーフの栽培は簡単?失敗しないコツ

プランターの準備から収穫までの流れ

  1. プランター(容器)に土を入れる
  2. 種をまく
  3. 発芽
  4. 間引き
  5. 生育
  6. 収穫

◎種まきから発芽までの目安:4〜7日
◎種まきから収穫までの目安:3週間〜1ヵ月
◎種まきの時期:真冬と真夏は不向きですが、気温が安定した室内ならば年中可能

ベビーリーフは発芽から約1ヵ月の柔らかくて栄養が詰まった若葉。10〜15㎝くらいで収穫します。

若葉で収穫するので、ベビーリーフの場合は苗からではなく種から育てます。

具体的な栽培の手順

①プランター(容器)に土を入れる。

底に軽石、その上に土を入れたら水をまいて全体的に湿らせます。

このとき、土は思った以上に沈みます。ベビーリーフが好きなふかふかな土にするために、気長に霧吹き、もしくはジョーロなどで圧をかけない方法がベストです。

②種をまく

湿らせた土の表面全体に種をバランスよくばらまく、「ばらまき」スタイルが一般的です。

小さなスプーンや2つに折った紙の先からトントンとばらまきます。あらかじめ種に少量の土を混ぜるとばらまきやすくなります。

種をまいたあとは、軽く1㎝くらい土をかぶせて水をまきます。このときに優しく水をまくのが失敗しないコツです。

種が流れたり、土の上に出てしまわないように「霧吹き」で土を湿らせます。

土の乾燥が激しい環境であれば、発芽するまで土の水分をきらさないように、湿らせた新聞紙を被せると安心です。

ベビーリーフの種はとても小さいので油断すると1箇所に大量にまいてしまうことがあります。芽が混み合うと発育しずらくなるのが心配ですが、後に間引きすれば問題ありません。

③発芽

土の表面が乾いてきたら水をあげます。

芽が出てきた頃には、少しですが根がはっているので、種が流される心配から少し解放されます。

とはいえ、水のやり過ぎ、勢いのいい水やりは危険です。

霧吹き、面倒であればジョーロを使って静かに水をまきます。

④間引き

間引きは、生長させたい株の為に、邪魔となる株を抜き取ることです。

生長が必要な空間と風通しを確保するために行います。

ベビーリーフは混み合っていても生長しますが、空気や光が届かないほど混み合っていると生長しづらく、腐る可能性もあります。

苗を間引くムダがでるのに種をばらまくのには理由があります。

植物の茎が細く若い状態のときは、周りにライバルがいることで倒れる危険を回避でき、生長が促されるからです。

生長させながら大きくなった株から間引きして、最終的には隣の株との間は1〜2センチにします。間引きしたベビーリーフは、小さいながらも風味や栄養が豊かです。

サラダやスープなどで楽しみましょう。

⑤生育

収穫までの生育期間は、手間が少なく毎日の変化を楽しむ期間でもあります。

とはいえ、失敗しないためには風通し水やりの管理、病気や虫がついていないかの確認は大切。毎日チェックしましょう。

⑥収穫

レタスのように葉が重なる場合は中にある小さな葉を残して、外側から収穫します。

土のちょっと上の所をハサミで切って収穫します。

根と葉の中心部分を残せば何度か収穫できます。

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ベビーリーフのプランター栽培に必要な道具、土

  1. プランターと受け皿
  2. 土、軽石
  3. 霧吹き、ジョーロ
  4. 液肥

ベビーリーフの栽培は、室内で小規模でも育てられる手軽さが魅力のひとつです。室内では、土を使わない水耕栽培も可能です。

今回は、失敗が少なく元気に育てやすいプランターでの栽培をご紹介します。

①プランターと受け皿

プランターの深さは10㎝がオススメです。

少量の栽培なら土の深さが5㎝確保できれば大丈夫です。

プランターの大きさと育てられる量は比例します。プランターを配置するスペースやインテリアとして、収穫したい量などの目的に合わせてご用意ください。

栽培するにあたって、プランターや鉢が便利ですが、水が抜ける穴があれば他の容器でも代用ができます。

ヨーグルトやペットボトルの空容器の底に穴を開けて代用する場合は、容器のまわりに光を遮断するビニールやアルミホイルを巻きましょう。

根に光が当たると生育不全の可能性があります。

②土、軽石

ベビーリーフの栽培方法。室内でも収穫できる?

2パターンあります。

  1. 市販のブレンドされた土
  2. 土から用意する
市販のブレンドされた土

市販のブレンドされた土なら、土作りの手間がなく便利です。

ブレンド土を利用する際は、草花用培養土が適しています。

ベビーリーフに適した土は中性〜弱アルカリ性のふかふかした土です。

土から用意する

土から用意する場合は、種まきの1週間前には準備して馴染ませておきます。

腐葉土4:赤玉土6の割合の土に肥料を混ぜ込みます。肥料は葉に栄養を与える窒素の割合が高いものがオススメです。

短期間の小さな容器の栽培では必要ないけれど、追肥して収穫を長期間楽しみたい場合は、容器に軽石などを底に敷いてから土をいれましょう。

通気性が良くなり、根のストレスが緩和され根グサレの予防や土の流出予防に役立ちます。

③種

数種類の葉野菜がブレンドされたベビーリーフの種が市販されています。

お好みの品種にこだわって数種類お好みの種をミックスしてもお楽しみいただけます。

種まき後に種が余ることがあります。

開封後の種は時間の経過とともに発芽率が低下する可能性があります。

種の保存方法がパッケージに表記されていない場合、種の袋ごと乾燥剤と一緒にジップロックに入れ、空気を抜いて冷蔵庫で保存すると劣化を防ぐことができます。

④霧吹き、ジョーロ

栽培初期は優しい水やりが肝になります。

特に種まきから発芽してから数日は霧吹きが必須アイテムです。

⑤液肥

商品の指示通りに水で薄めて適量を土に与えます。

ベビーリーフは花や種をつける前に収穫してしまうので、栄養を少し多めにしてスクスクと成長を促します。

液肥は発芽して2週間経ったころと収穫した後に追肥として活用します。

気温

ベビーリーフの栽培方法。室内でも収穫できる?

知っておきたいベビーリーフの基本の特性を見てみましょう。

  1. 種まきの適温:15℃〜20℃
  2. 生育の適温:15℃〜20℃
  3. 光:好光性。

室内では、外やベランダより温度が安定しているので真夏や冬でも栽培が可能です。

ただし、レタスの種は25℃以上になると休眠してしまい、芽が出なくなりますので注意が必要です。

厳寒期は全体的に生長が遅くなります。

光が好きなので、明るい窓際で元気に育ちます。直射日光には弱いので、長時間当たらないように気をつけましょう。

参照:ベビーリーフの育て方|howto情報|ホームセンター

ベビーリーフの害虫・病気対策

害虫

ベビーリーフの栽培方法。室内でも収穫できる?

室内栽培で注意したい害虫は「アブラムシ」「ハモグリバエ」です。

葉の表皮や裏に見慣れない茶色の点々があれば、アブラムシ。

白い迷路のような筋を発見したらハモグリバエがいる可能性が大きいです。

アブラムシ

アブラムシは葉の汁を吸って、病気のもととなるウイルスを持ち込みます。

アブラムシがつくと、葉がべとべとになります。

これは「甘露」といわれるアブラムシから出る液が原因です。

甘露はすす病の発生原因となります。

すす病の症状は、葉の表面が黒いすすのようなもので覆われて、葉の生育を邪魔する原因となります。

ハモグリバエ

ハモグリバエは成虫が葉に卵を産み、幼虫が葉の中で成長します。

どちらの場合も発見した場合は増殖させないよう早目に対処しましょう。

害虫対策

ベビーリーフはどんどん育つ幼葉を順に摘み取っていく短期間の栽培です。

虫がついた葉を発見したら、残さず摘み取って被害拡大を防ぎましょう。

虫が活発な季節には、虫対策として防虫ネットがおすすめです。

室内は露地栽培に比べて虫被害が少ないのですが、小さな虫の侵入を防ぐには目の細かい防虫ネットが効果的です。

カビが原因の「うどんこ病」「炭そ病」「灰色カビ病」

また室内栽培で気をつけたいのが、カビが原因の「うどんこ病」「炭そ病」「灰色カビ病」です。

うどんこ病は高温乾燥期に発生しやすく、うどん粉をかけたように白く変色します。

炭そ病は湿度が高い時期に発生しやすく、葉に褐色の斑点が生じます。

灰色カビ病は低温多湿の環境で発生しやすく、枯れた葉に多く発生します。

病気を発見したら、病害虫と同じく摘み取って被害拡大を防ぎましょう。

病気の対策としては風通しが悪くならないことと、水のやりすぎに注意することが大切です。

水やりは必ず土の表面が乾いて白っぽくなってから、底から水が出てくるまでが基本です。

ベビーリーフは何回も収穫できる?タイミングは?

草丈が10〜15㎝になったら収穫のタイミングです。

レタス、クレソン、サラダほうれん草、小松菜、ルッコラなどのベビーリーフは、何回も収穫ができます。

何回も収穫するためのコツは5点。

  1. 収穫するときは、土のちょっと上の所をハサミで切ります。
  2. 外側の葉から順番に収穫します。
  3. 全体の5分の1くらいを目安に収穫します。1つの株から一度に葉をとってしまうと弱ってしまいます。
  4. 根と葉の中心部分は残します。
  5. 収穫後は肥料で葉に栄養を与えます。肥料不足になると葉が固くなったり、味が損なわれるので、追肥として液肥をまきます。

根が元気なうちは新しい葉が生えてきます。

新しい葉が育たなくなったり、葉色が黄色くなってきたら株自体が弱ってきたサインです。

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まとめ

ベビーリーフはお部屋の中で収穫まで年中楽しめ、インテリアとしても人気が高いです。

寒い季節の栽培は虫の心配がないのと、収穫が厳しい時期に、冬が旬の小松菜、水菜を味わえるというメリットもあります。

野菜が苦手なお子さまも、見た目が可愛いベビーリーフなら食べてくれるかも?

育てやすく手軽なので、栽培初心者の方にもおすすめです。

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