今回は、トマトを少しでもより良い状態で保存するにはどうしたらいいのか、見てみましょう。
良いトマトの見分け方も、紹介します。
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トマトの冷凍保存方法
次の3つの保存方法について、説明します。
- 冷凍保存
- 冷蔵保存
- 常温保存
冷凍保存の方法と特徴
トマトを冷凍する場合は、まずトマトを水洗いして、シッカリと水気を拭き取ります。
次に、1個丸ごとラップをかけて、それを冷凍用保存袋におさめてから、冷凍庫に入れます。
しっかりと熟れた(完熟した)トマトを冷凍すると、解凍で水にさらして軽く手でこすると、皮がスルッとはがれます。
つまり、湯むきの手間がありません。
トマトの煮込みや、トマトソースを作るのに、熱湯をくぐらせて、氷水にさらして、薄い皮を丁寧にはぐ、というあの湯むきです。
大量のトマトを湯むきしなければならない時などは、冷凍して皮を除いた方が、格段に簡単です。
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保存期間
冷凍保存のトマトは2か月程度を目安に使い切りましょう。
冷凍保存後の栄養、味、食感などの変化
トマトの栄養素は、おおむね低温に強いので、栄養素の変化や破壊は気にしなくても大丈夫でしょう。
ただし、解凍した時に水分(ドリップ)がでます。
このドリップに多くの栄養素が含まれていますので、流出には注意して、手早い解凍処理とその後の調理をしてください。
味・食感はフレッシュのものに比べると、やや劣ります。
解凍する段階で、トマトの細胞や組織が割れてしまうからです。
解凍のときに出たドリップには、トマトのうま味が大量に含まれています。捨てずに利用したいドリップですので、やはりトマトソースや煮込みに適していますね。
さらにトマトの栄養について知りたい方はこちら
⇒ トマトの栄養と効果効能。加熱すると?妊婦や子どもによい?
解凍方法
水で解凍すると、皮を簡単にはげます。
皮をはぐ必要がない場合は、半解凍まで解かして、適当な大きさにカットしてそのまま鍋で加熱しても構いません。
自然解凍でもOKですが、ドリップは多く出ます。
トマトの冷蔵保存方法
冷蔵保存の方法と特徴
真っ赤に熟したトマトは、水分の蒸散を防いで登熟(とうじゅく)を少しでも抑えるために、保存袋に入れるか、ラップをして冷蔵庫の野菜室で保存してください。
基本的に、トマトは緑のヘタを下にして保存します。
ヘタの部分は固く、ヘタの反対(トマトの先端)は柔らかいので、潰れる可能性があります。
またトマトを野菜室に収めた時、トマトが重なっていないかも確認しておきましょう。
保存期間
冷蔵保存の場合は、1~2週間程度を目安にしてください。
トマトの常温保存方法
常温保存の方法と特徴
冬場は常温保存で結構ですが、夏場は冷蔵庫の野菜室か、冷凍庫で保存してください。
気温・湿度が高いので、夏場は傷んでしまいます。
青いトマトや、全体的に赤く染まっていないトマトは追熟(ついじゅく)させると良いでしょう。
手ごろなカゴなどに入れ、常温で保存すると自然に熟して赤くなりますので、追熟させてから冷蔵庫の野菜室に保存すると、より甘く・よりうまみの濃いトマトとして召し上がることができます。
ただし、この追熟も夏場は野菜室で行うようにしてください。
保存期間
赤いトマトの常温での保存期間は、冬場なら1週間程度ですが、夏場は控えてください。
もしトマトに傷があったり、割れがあったりしたら、1日~数日です。
完熟トマトの保存期間は、2~3日が目安です。
よいトマトの見分け方
色
赤色が鮮明で、全体的に色ムラ・色のかたより(部分的に赤いなど均一ではない状態)がないのものを選びましょう。
ただし、熟しているトマトは赤く染まりますが、糖度は色で判別できません。
ヘタ
へたは青々として、反り返っているものが新鮮なトマトの証拠です。
形
角ばっているものより、丸々としたものを選んでください。
●維管束(いかんそく)
トマトの先端(ヘタの反対側)に、うっすらと放射上の黄色の線が出ているものがあります。
通称、星(ほし)と呼ばれる模様ですが、ただの模様ではありません。
維管束という養分の通り道です。
目で見て解るほど維管束が発達しているトマトは、それだけ多くの養分や糖分を、果実にタップリため込んでいます。
維管束、星があるトマトは、とても甘いはずです。
重み
シッカリとした重量感があるものをチョイスしましょう。
トマトの表面にハリやツヤがあると、なお良いですね。
トマトは腐るとどうなる?
トマトは、保存状態や、熟し具合、傷の有り無し、で急に痛むことがあります。
保存期間の目安以内でも、昨日まで問題なかったトマトなのに・・・ということもあり得ます。
もし、次のような症状が顕れたら、食べずに廃棄してください。
- トマトの皮に白い線のようなカビが生えている
- 腐ったような嫌な臭いがする
- トマトから液体が出てきて、とても臭い
- やたらジュクジュク・ブヨブヨしている
- 黒っぽく変色している
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まとめ
トマトは5~9月に旬を迎え、どうしてもトマトが傷みやすい時期ですが、体の余計な熱を取り除いてくれる、夏にもってこいの食材です。
冷蔵庫の冷凍室や野菜室を活用して、少しでも良い状態を維持して、トマトを楽しんでください。
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