日本人にとって健康食品の定番である納豆。
何となく健康にいいことは知ってるかとは思いますが、そのすごさはどれほどかご存知ですか?
驚くべき納豆の栄養・効果効能について解説します。
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納豆の健康効果
疲労回復
ビタミンB1が不足すると体が疲労しやすくなりますが、納豆はビタミンB1が豊富に含まれ、疲労回復に効果的です。
またビタミンB郡に含まれるパントテン酸には、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助け、ストレスを緩和させる働きがあります。
血液サラサラで免疫力アップ
ビタミンE
納豆に含まれるビタミンEには、血管の血流をよくする働きがあります。
血流が良くなると免疫細胞が活性化し、細菌やウイルスの働きを抑えられ、風邪やインフルエンザに対する抵抗力が高まります。
納豆菌
納豆菌にも、腸内で免疫細胞を活性化させ、風邪やウイルスにかかりにくくする効果があります。
ナットウキナーゼ
ビタミンEの働きに加え、納豆にしか含まれないナットウキナーゼは、血栓を溶解し、血液をサラサラにする効果があります。
イソフラボン
納豆に含まれる大豆イソフラボンは、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らすため、血液の流れが悪くなる動脈硬化の予防にも役立ちます。
またイソフラボンは女性ホルモンによく似た物質で、抜け毛・薄毛にも効果的であるとされるので、髪の健康にもいい影響があります。
整腸作用
納豆には納豆菌や食物繊維が多く含まれ、整腸作用があります。
口から入った納豆菌は、腸内の善玉菌と協力して特殊な酵素を作り、その酵素の力によって悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすことで腸内の清掃を行います。
納豆菌は生命力が強く、他の腸内細菌よりも長く腸内で活動することが可能ですが、腸内細菌ではないので、定期的に納豆を食べることをおすすめします。
ダイエット効果
先述の「整腸作用」がダイエット効果をも、もたらします。
整腸作用により腸内の善玉菌が増え、腸内の環境が良くなると便通が良くなり、便秘や下痢が改善されます。
便通が良くなると、体内の代謝が増え、脂肪の燃焼へとつながります。
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美容効果
先述の「整腸作用」は肌もきれいにしてくれます。
便通が良くなり体の代謝が良くなることは、皮膚の代謝も良くしてくれます。
美容にいい納豆の成分を4つ挙げます。
- たんぱく質
- ビタミンB2
- カリウム
- 亜鉛
1.たんぱく質
三大栄養素の一つであるたんぱく質は、肌の若さを保つのに欠かせないものです。
納豆にはたんぱく質を構成するアミノ酸20種類のうち18種類が豊富に含まれます。
アミノ酸は髪の毛の成分であるケラチンという物質を構成しています。すなわち納豆には髪の毛を作る主成分が含まれていているので、健康な髪の毛を維持する効果も期待できるんです。
2.ビタミンB2
ビタミンB2は細胞の再生に関わっており、皮膚や粘膜の健康維持を助けています。
3.カリウム
皮膚細胞が新陳代謝を行うとカリウムが減ります。
体内にカリウムを多くもつことで、皮膚細胞の働きを正常に維持し、皮膚の再生を促します。
4.亜鉛
亜鉛には、皮膚の新陳代謝を促し、健康的でハリのある若々しいお肌をキープする効果があります。
アンチエイジング効果
ビタミンEの主な働きには抗酸化作用があり、体・皮膚の老化を防いでいます。
ビタミンEは老化の原因である活性酸素を除去し、血行を促進して、皮膚細胞に十分に酸素と栄養を届け、肌の状態を良くします。
納豆を加熱すると?
納豆を加熱すると、ナットウキナーゼの活性が失われてしまいます。
その名の通り、納豆にしか含まれない重要な栄養素です。
血液サラサラ効果を期待している方は、加熱せずに食べましょう。
納豆は夜食べると良い?
血液の流れを悪くする血栓ができやすいのが深夜から早朝の時間帯です。
よってナットウキナーゼの効果で血栓ができるのを予防するには、納豆は夜に食べるのが良いでしょう。
ナットウキナーゼの血液サラサラ効果は約8時間で、食べる時間にもよりますが、寝ている時間の多くは血液サラサラの状態がキープできます。
ひきわり納豆とは?粒納豆との違い
ひきわり納豆は、大きく完熟した大豆をひき臼のような装置で挽き割った大豆を原料にして作る納豆のことです。
ひきわり納豆と粒納豆は栄養面、食感、風味の点で違いがあります。
ひきわり納豆は乾燥させた丸大豆を挽き割り、皮を取り除いてから作るので、熱の通りも発酵も早いので、一般的な粒納豆とは違った食感・風味になります。
栄養面では、ひきわり納豆の方は皮を取り除いてあるので、食物繊維が粒納豆よりも少なく、ビタミンKは粒納豆よりも多くなっています。
ひきわり納豆は粒が細かく食べやすいので、赤ちゃんの離乳食としても人気です。
納豆の効果的な食べ合わせ
納豆の食べ合わせの定番といえば、卵やキムチでしょうか。
しかしそれ以外にも、納豆の食べ合わせとして抜群の食材がまだまだあります。合わせる食材によって相乗効果により、栄養価まで上がってしまうとは驚きです。
納豆の効果的な食べ合わせはこちら
⇒ 納豆で栄養をとる!相性の良い食材・食べ合わせ10選
納豆の栄養成分
数値は100gあたりのもの(納豆1パックは約50g)
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省
糸引き納豆 | ひきわり納豆 | |
エネルギー(kcal) | 200 | 194 |
たんぱく質(g) | 16.5 | 16.6 |
脂質(g) | 10.0 | 10.0 |
炭水化物(g) | 12.1 | 10.5 |
ナトリウム(mg) | 2 | 2 |
カリウム(mg) | 660 | 700 |
カルシウム(mg) | 90 | 59 |
マグネシウム(mg) | 100 | 88 |
リン(mg) | 190 | 250 |
鉄(mg) | 3.3 | 2.6 |
亜鉛(mg) | 1.9 | 1.3 |
銅(mg) | 0.61 | 0.43 |
ビタミンE(mg) | 9.9 | 15.5 |
ビタミンK(μg) | 600 | 930 |
ビタミンB1(mg) | 0.07 | 0.14 |
ビタミンB2(mg) | 0.56 | 0.36 |
ナイアシン(mg) | 1.1 | 0.9 |
ビタミンB6(mg) | 0.24 | 0.29 |
葉酸(μg) | 120 | 110 |
パントテン酸(mg) | 3.6 | 4.28 |
ビオチン(μg) | 18.2 | - |
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まとめ
納豆には多くの栄養がバランス良く含まれ、驚きの効果効能があるのがお分かりいただけたと思います。
そして安くてお手軽で、私達の日々の生活に活用しない手はないでしょう。
納豆を食べて、心身ともに健やかな毎日を過ごしましょう。
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