何かと料理に重宝する玉ねぎですが、思わずたくさん買いすぎてしまった経験、あなたにはありませんか?
玉ねぎの保存は、さほど難しくありません。
今回は、玉ねぎを長持ちさせる保存方法・期間について解説します。
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玉ねぎの冷凍保存
冷凍、冷蔵、常温の3つの保存方法について解説していきます。
冷凍保存の方法と特徴
玉ねぎは冷凍保存が可能です。
切ってから冷凍
玉ねぎは丸のままではなく、あらかじめ切ってから冷凍しましょう。
サイズはやや大きめの千切りまでの大きさに。細かく(微塵切りなど)しすぎると、解凍した時にドリップ(解凍した時に出てくる汁)が出てしまいます。
水気をよくきる
水気をよくきって、冷凍用保存袋で保存します。
すりおろした状態で保存する場合は、製氷皿に容れて固まったあと、冷凍用保存袋に移しておきましょう。
解凍
解凍は、自然解凍でOKです。
半解凍の状態からでも、冷凍室から取り出してきた状態からでも調理可能です。
冷凍の場合の保存期間
1か月以上の冷凍保存が可能ですが、長くても1.5か月を目安に使い切るようにしましょう。
栄養・味・食感の変化は?
栄養の変化
玉ねぎは冷凍前と冷凍後で、ビタミン類や栄養素の変化は少ないので、安心して冷凍してください。
ただし、解凍する時のドリップに栄養素も含まれます。栄養の流出を低く抑えるためには、解凍をし過ぎないよう速やかに調理する方がいいですね。
味・食感の変化
冷凍することで玉ねぎの繊維や細胞が壊れるので甘みが出やすくなります。
炒める場合などでは、時短にもつながります。
ただし、玉ねぎのシャキシャキ感は失われてしまいますので、サラダなど食感を楽しむ料理にはやや不向きかもしれませんね。
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玉ねぎの冷蔵保存
冷蔵保存の方法と特徴
湿気に注意
玉ねぎを冷蔵庫で冷蔵保存する場合、袋には入れないようにしましょう。
袋の中に湿気がこもってしまい、玉ねぎにとっては良くない環境です。
ネットのままか、鬼皮(薄茶色をした外側の皮)を付けたまま冷蔵庫におさめてください。
鬼皮を剥いだもの、切ったものを冷蔵保存する場合は、ラップをして保存します。
剥いだもの・切ったものは水分の蒸発をなるだけ防ぐためにラップをしますが、表面や切り口から劣化するので早めに使い切りましょう。
リンゴと一緒はダメ
一つ注意です。
玉ねぎはリンゴと一緒に保存しない方がいいです。
リンゴが発しているエチレンガスが玉ねぎに作用して、発芽しやすくなります。
発芽したものも食べれますが、栄養素は変化しますし、風味や食感もやや劣ります。
※リンゴの他にエチレンガスを多く発するのは、メロン・洋ナシ・アボカドなどがあります。
冷蔵の場合の保存期間
新玉ねぎ
一般的な茶色の皮の玉ねぎは1か月程度を目安に使いきりましょう。
新玉ねぎ(春先に出回る、皮がごくごく薄い緑色もしくは淡い黄色のタマネギ)は1週間となります。
※新玉ねぎはとても水分量が多く、みずみずしさが魅力の一つですが、水が多い分、保存期間は短くなります。
玉ねぎの常温保存は可能?
玉ねぎは日光が当たらず、風通しの良いところなら、常温保存が可能です。
品種や完熟度によるので、目安として1か月を期限としましょう。
上手に乾燥・保管されてから出荷されたものは、もっと長い間保存できますが、見極めがかなり難しいので、安全を見て1か月をめどにしておく方が良いでしょう。
湿気の多い梅雨の時期や、気温が高まる夏は、状態によっては傷んでしまいますので、大事をとって冷蔵保存をした方が無難です。
玉ねぎは吊るして保存もできる?
玉ねぎの吊るし方、保存方法、特徴
ネットがあれば、玉ねぎをネットに入れた状態で吊るして結構です。
ネットはないけど、玉ねぎに茎(葉)が5cm程度残っている場合は、吊るして保存することができます。
30~40cmの適当な紐の両端に玉ねぎをくくりつけると吊るしやすいですね。一つの端に2個くくりつけてもOKです。
吊るしておく場所は、日陰で風の良く通るところです。
玉ねぎに湿気は大敵。雨があたるような場所は控えてください。
念のため、梅雨の時期や夏の暑い時期も屋外では吊るさないようにましょう。
保存期間
玉ねぎを吊るして保存する場合は、常温保存と同じく、茶色の鬼皮の玉ねぎなら1~2か月。
新玉ねぎは1週間を目安にしてください。
玉ねぎは腐るとどうなる?
玉ねぎが腐ると、ブヨブヨして嫌なニオイが出てきます。表面にカビが広がる場合もあります。
また、手触りにも、表面にも異常がないのに、切ると中がドロッとしていたり、茶色に変色しているものも腐っています。
そのままゴミ箱に放り込んでも結構ですが、臭いですし、嫌な汁も出てきますので、新聞紙などに包んでからゴミ箱へ捨てましょう。
よい玉ねぎの見分け方
手触り
まずは玉ねぎを手に取ってみましょう。
実がしっかりして、ずっしりとした重量感があって、柔らかくないものを選びましょう。
あまり強く押してはいけませんが、通常、玉ねぎは頭(根の反対側)から熟して、次第に傷んできます。
頭の部分がしっかりしていないものは、ちょうど良い時期を過ぎて、鮮度が落ち始めている証拠です。
傷
玉ねぎの表面に大きな傷がないことも大切です。
鬼皮がややめくれる程度は気にしなくても大丈夫ですが、大きな傷は腐る原因ですので、きちんと保存していても早くに傷んでしまうことがあります。
収穫のタイミング、形、旬
良いタイミングで収穫された玉ねぎの形は球型をしています。
平型が悪い、劣化している、ということではありません。
美味しくいただけますが、収穫が遅れて熟しすぎているので、少し傷みやすくなっています。
北海道や東北で収穫された玉ねぎは10月頃が旬です。
淡路島はじめ西日本産は4~5月に旬を迎えます。
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まとめ
玉ねぎは常温保存でも、かなり長く保存できます。
ただし、直射日光、高い湿度・高い温度は禁物です。
出回り始めると、とても安く入手できる玉ねぎ。お買い時を見逃さず、しっかりと保存して、玉ねぎを美味しくいただきましょう。
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